「ラプラスの魔」東野圭吾【ネタバレ感想】

今回は、先日読んだ東野圭吾さんの「ラプラスの魔女」のネタバレありの感想を話していこうと思います!

f:id:hw10000:20220416190539j:plain

【目次】

▸「ラプラスの魔女について」

ラプラスの魔女は2018年に発行された東野圭吾さんのサスペンスミステリーです。同年には映画化もされており、主なキャストとして青江修介役に櫻さん、羽原円華役に広瀬すずさん、甘粕謙人役として福士蒼汰さんが出演しています。

▸あらすじ

ある地方の温泉地で硫化水素中毒による死亡事故が発生した。地球科学の研究者・青江が警察の依頼で事故現場に赴くと若い女の姿があった。彼女は一人の青年の行方を追っているようだった。2か月後、遠く離れた別の温泉地でも同じような中毒事故が起こる。二人の被害者の共通点はあるのか。調査のために青江が現地を訪れると、またも例の彼女がそこにいた。困惑する青江の前で、彼女は次々と不思議な”力”を発揮し始める。

▸感想【ネタバレあり】」

この本の序盤は、羽原円華の使う力の謎や羽原円華の正体などが気になりひたすら読み進めましたね。そのあと水城義郎が死んだ現場に彼女がいたり、那須野五郎の死んだ場所でもいて彼女はいったいなにものなんだ?という好奇心が刺激されました。その後読み進めていくと、青江は二人の被害者と関係のあった甘粕才生を調べていくことになりそこで甘粕才生は過去に娘の硫化水素による自殺により、娘と母を亡くし謙人謙人は植物状態になってしまったことを知ります。ここで青江は、そのころの甘粕才生について調べていくうちに当時彼が書いていたブログを見つけます。その内容は、妻と娘を失い絶望している様子が書かれているようなものでした。そこから謙人を回復させるべく大きな病院に移り、謙人は脳の中に電極を入れて何とかする手術により回復してい意思疎通をとれるようにまでなりました。ここでは甘粕才生の絶望の中からかすかな光が差したような感じでとても感動してうるっとしましたね。そしてだんだんと警察や青江が調査をしていくとある事実にたどり着きます。それは、実は甘粕の娘は自殺なんかではなく、甘粕才生に殺されたというものでそれには非常に驚きました。なんといってもあのブログには心を動かされましたからね。そうして甘粕才生の過去を調べるうちに彼は性格が異常なことがわかります。そしてあのブログもほとんど作り話であったのです。これには少し腹が立ちましたね。そうして過去の事件がわかりまた現在の二人の死についてもわかっていきます。それは甘粕謙人は記憶が戻っていて過去の復讐をしているということでした。しかし、二人の死亡した原因は硫化水素中毒であり地形などを考えてほぼそれは不可能でした。しかし青江はそんな不可能なことを可能にできる人物を知っています。それは羽原円華です。そしてその力は手術により得たものであり、甘粕謙人もその力を使っていることに合点します。そうしてようやく事件の全貌が見えてきて最後には、謙人が才生をその力により竜巻で殺し、一緒に死ぬ計画を円華もその力でそれを止める場面ではまさに手に汗握る展開でした。全体を通して序盤では読者の好奇心をひきつけ読む手を進めさせその後は手に汗握る展開や、謎が解けた時の爽快感などはやっぱり東野圭吾さんの本は面白いと思わされました。

*補足ラプラスの魔女の由来について

本にも書いてあるのですがそもそもラプラスの悪魔というのは、この世の中のすべての原子の運動を計算し、すべての未来がわかるものというもので、羽原円華はそれにちなんでラプラスの魔女となっています。

▸購入はこちらから